えん麦ライブラリー

えん麦の「ダイエット効果」に関する研究

β-グルカン摂取が、食欲抑制ホルモン(ペプチドYY)を増加

ある種の食物繊維を含む食品を摂取することによって適度に食欲が抑制されれば、いわゆるドカ食いやリバウンドを防げる可能性があります。PYY(ペプチドYY )という物質は、食欲抑制に関連する消化管ホルモンの一つとして知られています。この論文報告では、えん麦ふすまを摂取することによってこの食欲抑制ホルモンの血中濃度がどのように変化するかについて調べています。

■研究概要

研究C001:過体重成人におけるβグルカン摂取が食欲抑制ホルモン(ペプチドYY)の増加作用は摂取量依存的である

国    名:オーストラリア

発 表 年:2009年

誌    名:Nutr Res 29(10)705-9

筆    者:Beck EJ.ら

カテゴリー:過剰食欲抑制

試験の背景

ペプチドYY(PYY)は、食欲コントロールに関与していると言われる抑制ホルモンである。一方β-グルカンは食欲に影響すると言われている。

試験の目的

この試験では、過体重成人においてその血漿中のPYY濃度レベルが摂取したβ-グルカン濃度の摂取量に応じて上昇するのではないかと仮説した。分子量が大きくかつ高い水溶性を備えたβ-グルカンを豊富に含むえん麦ふすまシリアルを用いてそのような効果が見られるかどうかを検討した。

結果

食後4時間までのPYY濃度は有意に増加していた。また摂取したβ-グルカン量が多いほど食後2~ 4時間でのPYYの増加も高かった。AUC(Area under the curve 経時的曲線と座標軸で囲まれる部分の面積比較)を行った結果においても5.5gのβ-グルカンを摂取した際、対照食摂取時に対して有意な(P = 0.039)差異が確認された。4時間目のPYY濃度もβ-グルカン摂取時に有意に高かった(P = 0.036)。摂取量とAUCで評価した血中PYY濃度との間には有意に高い正の相関が認められた(r(2) = 0.994、P = 0.003)。

結論および考察

粘度と濃度に関連したPYY効果という観点から、β-グルカン摂取量の最適量は4-6 gの間と考えられた。食事摂取試験においてホルモンの変動を調べる場合には最低4時間のモニターを行い、さらに長い時間幅での食事記録を採るべきであると考えられる。

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