こんにちは、はじめまして。王堂 哲(おうどうさとし)と申します。
今日からこのコーナーでブログをスタートさせて頂くことになりました。どうぞよろしくお願い致します。
私はもともとクスリの関係にたずさわってきたのですが、ここ10年ばかり食や健康の観点から仕事をしてきたところ、どういう病気に対してどんな薬を使うのがよいかということよりもむしろ「どうやったら薬のお世話にならずに元気でいられるのか」についてより深く考えるようになりました。
このブログでは「えん麦(オーツ麦)」というやや耳新しい食材を中心に、広く楽しく健康生活について考えて行ければと思っています。
さて「えん麦」ですが・・・・、これを漢字で書くと「燕麦」となります。
「燕」はツバメのことです(ちかごろはあまり使いませんが燕尾服というのもありますね)。
この穀物の籾(もみ)にあたる部分が翼を閉じたツバメに似ているのでこの名があるようです。
同じく鳥の形状の連想から、カラス麦ともよばれます。
英語名はOat(オート)か、その複数形のOats(オーツ)です。
こちらの方はOat meal(オートミール)という名前が有名です。
昔、マンガのスヌーピーを読んでいたらチャーリー・ブラウンが風邪ひきで寝込んだときに「またオートミールなの?」とちょっとつらそうにしている場面に出会ったことがあります。
日本なら体調をくずしたときのおかゆにあたるのだなと思いました(つまりおなかにやさしい食べ物というイメージですね)。
一方、このオートミールは今でも一流ホテルのバイキングなどではサーブしているところがありますし、実際昭和天皇は朝食でこれを常用されていたそうです。
こんなふうにさまざまな呼ばれ方のあるえん麦ですが、近ごろではナッツやドライフルーツとあわせて「グラノーラ」というおしゃれなネーミングもずいぶん人気です。
というわけでカラスムギ、オーツ、グラノーラなどなど、こういう名前をお聞きになったときには「あ、これはえん麦ね」と連想していただけたらと思います。
この次はそのえん麦の「ふすま」についてお話ししたいと思います。