えん麦の健康効果
腸内環境改善効果
あなたの身体に万病を引き起こす「便秘」

厚生労働省の「平成22年国民生活基本調査」によれば、便秘に悩む人の数は、人口1,000人につき男性24.7人、女性50.6人。便秘であることを隠す人や自覚のない人を含めると、便秘人口は1000万人を超すと推計されています。人間は排便をすることによって、毒素を含む体内の老廃物を排出しています。そういう意味では、スムーズに排便が行われることが最大のデトックス効果といえます。便秘で老廃物がため込まれたままだと、やがて血流や代謝が悪化し、むくみや冷え、肌荒れなどを引き起こす原因となります。しかも、怖いのは、大腸がんのリスクが高まる危険性があるということ。大腸がんは近年増加が著しく、女性のがんの死因トップであり、男性でも3位※となっています。
※出典:平成23年人口動態統計(確定数)の概況
毎日の食事や生活習慣が、頑固な便秘の原因
便秘には原因があります。いま、便秘に悩んでいるという貴方。思い当たること、ありませんか?
原因① 朝食を抜いている
朝食は、健康的な排便のために欠かせないもの。なぜなら、朝が一日のうちの蠕動運動がもっとも活発になる時間帯だからです。ダイエットなどで朝食を抜いている人は、朝食をキチンと摂ることで便秘が解消されるケースもあります。
原因② 食物繊維が不足している
厚生労働省は、成人女性で1日あたり17g以上、男性で19g以上※の食物繊維を摂るように推奨しています。しかし実際に食べている食物繊維の量は1日平均14g。便秘解消のためには、意識的な食物繊維の摂取が大切です。
※出典:日本人の食事摂取基準 2010年版
原因③ 加齢により大腸機能が低下している
加齢にともなって、腸内では善玉菌の数が相対的に減り、悪玉菌が増加します。悪玉菌が増加してしまった腸内環境では、蠕動運動が停滞してしまうこともしばしばです。
えん麦の豊富な複合食物繊維が、腸内環境を改善

えん麦には約10%の食物繊維が含まれており、特にえん麦ふすまと呼ばれるえん麦の外皮の部分には15%も含まれています※。これは、玄米のなんと約5倍。えん麦の特徴は、水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく含んでいること。不溶性食物繊維は胃や腸で水分を吸収して糞便のかさをふやし、腸の蠕動分銅を活発にし、便通を促進します。また、水溶性食物繊維は、大腸内で発酵・分解されて善玉菌を増やすことで、腸内環境を整えてくれる働きを持っています。
※出典:USDAデータベース
■食物繊維の含有割合の比較

※出典:USDA 食品成分データベース/文部科学省;日本食品標準成分表2010