“スーパー・グラノーラ”「えん麦」とは?

世界のえん麦ストーリー

世界を知れば、えん麦がわかる。
注目の栄養食材には、物語がある。

日本ではあまり馴染みがなくとも、世界では早い時期から食用あるいは飼料として活用されてきたえん麦。

しかし、その有用性についての詳細な研究は、近年にいたるまでなされることはありませんでした。

そんなえん麦が、いかにして栄養食材として評価されるようになったのか。

ここでは、えん麦にまつわるさまざまなエピソードをご紹介します。

英国&日本編
米国編
中国編

英国&日本編

英国王室と日本の皇室の、
とってもオートミールな関係。

トウモロコシを表す英語の「corn」という言葉ですが、本来は穀物一般、あるいはその地域で重要な穀物を表す言葉だったのだそうです。
つまり、英国でコーンといえば小麦であり、ドイツではライ麦、スコットランドではえん麦を表していました。

えん麦といえば、実は日本の皇室とも深いつながりがありました。
1921年、皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)が親善と見聞のためにヨーロッパ各国を歴訪。
英国ではバッキンガム宮殿に滞在し、英国王室のメンバーと親しく交流を持たれたといいます。
英国王室との交流は、日本の皇室のライフスタイルにさまざまな影響をおよぼしました。
一夫一婦制を取り入れたり、和装をやめて洋装の生活に切り替えたり。
ハムエッグにトースト、オートミールという英国流の朝食を取り入れたのも、そんなライフスタイルの変化の一つでした。

特にえん麦でつくるオートミールは昭和天皇のお気に入りで、1日おきに朝食に供されたといいます。比較的自由な生活を謳歌した英国王室に対して、強い憧れの念を抱いていたという昭和天皇。
オートミールは、昭和天皇が夢見た皇室近代化の象徴だったのかもしれません。


米国編

β-グルカンを含む食物繊維が、
ビタミンと並ぶ第6の栄養素へ。

米国・カリフォルニア州の原野では、昔から多くのえん麦が自然に生息していました。
人の手がまったく加えられていないにもかかわらず、むしろこの過酷な成育環境の中で、いつのまにか逞しく、病虫害にも罹り難い、優れた穀物へと育っていたのです。

ある時、一人の医師がたまたまこの地を訪れた際、ここに住む人の中に高血圧、脂質異常、糖尿病を患う人がほとんどいないことに気づきました。
不思議に思った医師は、その後数年にわたってこの謎を探ることに費やします。
その結果、他の地域が飼料として利用していた皮つきのえん麦をここの住民は食しており、それが人々の病気を防いでいることを発見したのです。

これをきっかけにはじまった研究で明らかになったのは、えん麦の外皮、つまり「えん麦ふすま(オートブラン)」に含まれるβ-グルカンをはじめとする食物繊維が、実は生理的な有効成分だということ。やがて欧米では、食物繊維がタンパク質、脂肪、炭水化合物、ビタミン、ミネラルに次ぐ第6の栄養素と呼ばれるようになりました。


中国編

えん麦研究の祖からはじまる、
伝統食品から健康食品への意識改革。

中国の古典書物《爾雅》には、“蕾”という文字を見ることができます。
実はこの文字、えん麦のことを表しているのだとか。
このように2000年以上も前から栽培されていたえん麦ですが、それは中国北西部に限られており、食べる人口もそれほど多くなかったのが実情でした。

そんなえん麦の研究を本格的にはじめたのが、えん麦研究の祖といわれる陸大彪博士だったのです。
きっかけは、えん麦を主食とする僻地の貧しい農村で出会った人々の姿でした。
貧しい生活環境であるにもかかわらず、人々の身体は大きく、気力も旺盛。
しかも、高血圧や心臓病を患う人が極めて少なかったのです。
一見粗雑な「えん麦は、人の健康と不思議な関係がある」と思った博士は、すぐさま研究に取り掛かります。研究が進むにつれて、えん麦には、実に多様な栄養成分が含まれていることがわかってきました。

博士の研究はやがて実を結び、その後の中国における「えん麦と健康増進のメカニズム研究」の一大ブームを引き起こすにいたります。現在では、多くの人がえん麦の効能を知り、さまざまなえん麦製品が人々の健康的な暮らしを支えています。


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